※微☆エロです。注意です。
*焼肉焼いてください
焼き肉焼いてください
じゅうじゅう
あたしのために
おいしく焼いて
焦がしちゃやあよ
出来たらお皿に乗っけて
タレの中に落として
あーんしてとまでは言わないわ
だってヤケドしちゃうもん
池々袋のサンサンシャインの隣に、3333シャインというやたら細長いタワーができたのは、2000年の暮れだった。
オイラとアンナは、しばらく雲の上までそびえ立つ、近未来的建造物を見上げていた。
RPGのダンジョンのようです
充分なレベルがないと失敗するでしょう
クリアには多少の痛みを伴うでしょう
二人上手く上り詰めたらレベルアップ
アンナはどっか不安そう
オイラはワクワク待ちきれないです
だって焼肉
今夜は焼肉
意を決して一歩踏み出すのです
目指すは1000と80階。待ってろ牛肉
黒い大理石の、ピカピカ輝く入り口に立つ。
輝く床は鏡のようにオイラ達を映してる。
中学生のオイラ達にはまだまだ高いカウンターの上から、顔を出したウェイターは、鶏の頭をしていた。
鶏は、羽の先を指のように器用に使って、スーツの襟を正して、目の前の貧乏くさいオイラと、ちょっとおめかししたアンナを丸い目で眺めた。
オイラを見るより、アンナを見る時間の方が、ちょっぴり長かった
鶏はアンナの爪先から頭のてっぺんまでまじまじ見つめると、おもむろにスーツの腕を広げて
頭を下げて羽の先でしなやかに店の奥を示した
なるほど ここに鶏のメニューは無さそう
牛はあるでしょう 豚もあるかも アンナはどうでしょう
キラキラシャンデリアの下を抜けると、
アンナが小走りに追いかけてきた。
その鼻はつんと上を向いて、物おじしてないと全身で表わすように胸をはるアンナ
ほんの少しかかとのある靴は、転びやしないかとオイラを不安にさせます
左右に並ぶたくさんの扉は、どれもギュッと閉まっていて、壁に描かれた絵のように頑な
けど知ってる
向こうにあるのは銀河
ここは雲の上ですから
たどり着いた個室は広くって、部屋の一面はガラス張りだった
覗き込めば夜景は遥か下
目の前はやっぱり宇宙
カシオペアがスキップのように弾けている
アンナとオイラはテーブルの隅っこに寄って、そわそわと目を合わせた。
だってこんな広い個室って初めてでよ
どこも真新しくて、いくつも並んだタレの使い道も、部屋の電気のスイッチも、どれも勝手がわからないから、居心地ときたらあんまり良くない
それが手伝って心細くなるので、お陰でオイラ達の距離は近くなる
不安なら手を握ってやればいいの
でもずっと握ってたら食えないでしょう
やがて、
赤赤とした肉が花のように咲いている器が現れた。
熱せられた網は先走りの白い湯気を
(自主規制)
良い具合に焦げ目が付いた肉を、箸でつかんでアンナの小皿へ。さあ食いなさい
特製甘口タレにぶちこまれた肉は、アンナの前でじゅうじゅうとまだ音をたてている
至福の時間です!いただきます!
嗚呼芳醇な肉の香り
染み出る肉汁
あ、オイラ、ごはんないと嫌だ
タレと肉汁白米に乗っけて食う!
まじうめえー
うめえな アンナ
なーアンナ
なあそう思うだろアンナ
アン
(自主規制)
肉を胃に詰め込んで、二人して満腹で入口を出る
汗をかいた額を拭って、見送りの鶏を背に、▽のエレベーターに乗り込んだ。
1080階、降りるには、30分もかかるそう
そうね だってオイラ達は雲の上
「なーんてな…ありえねえよなあ」
オイラはついに噴き出した。
いやはや今日は随分愉快な夢を見たもんだ
「そうかしら」
夢の中のアンナはガラスの向こうの土星を背に真顔で答えた。
「これはオイラの夢なんよ?」
「あらそれはどうかしら」
オイラが事実を述べるのに、アンナはやっぱり真顔で答える。むき出しの肩の横の夜空で流れ星が流れた
嘘だこれは夢なんだ
非現実な世界
おいしい高級肉を好きなだけ食い漁れる世界
夢は願望
先の展望
なー焼き肉の夢は性欲のあらわれなんだぞ まいるよな
「ね・・・髪ににおいついちゃった」
「どれ」
誘われてアンナの頭に鼻を寄せる。
ふんふん、なるほど
こりゃうまそうだ
「まだ食べるの?」
「食い足りねえな」
右手でアンナの太ももをゆっくり撫でると、白い腕が首に絡み付いてきた。
スリットのあるワンピースから腰骨がこぼれ、さっきつけた歯型が赤く光るのが見えた
あそこはすごく柔い肉 舌の上でとろける肉
足の間に膝が割り込むと、アンナの唇が、吐息をもらして
「さあどこから食べようかしら」
そう囁いた。
「素敵な夢だわ」
ん?
焼き肉つれてってください
あんたのおこづかい食い尽くさせてください
熱視線
肌を焼いてください
そろそろ食べ頃
シューンと微かな音を響かせ、二人を乗せたエレベーターは星空を一直線に降りていった
***
二時間で書いた駄文ですが、内容的にオエビに貼るにはあんまりなので
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